研究・技術

つくる技術からつくる。

たとえば、「非賦活炭化法」の電気炉を自社開発しました。

「加える健康」から「出す健康へ」。

21世紀の人間は、物ではなく物語を消費する。あるいは、すべてのモノはキモチのためにある。そう、世界的な経済発展や高齢化に伴って、人間の欲求は物質的なモノから、カラダやココロの健康に移り変わりつつあります。

従来の健康法は、栄養素や抗酸化物質、あるいは種々の薬剤を「体内に加える方法」が主流でした。しかし、日欧米の後を追うように中国・インド・東南アジアでも糖尿病患者が激増。多種多様なサプリメントが利用されるようになった昨今、人間はあまりにも多くの物質を体内に取り込みすぎているのではないでしょうか。

いっぽう、地球環境の汚染や破壊を防ぐためには、汚染物質やフロンガスの放出を抑制することも大切です。そんな原則に沿って考えれば、人体においても「不要なモノは体外に出して取り込まない」健康法があってもよいといえるでしょう。

世界初の技術で、世界初の「吸着炭」をつくる。

ごぞんじのように炭は、古来より環境の浄化や解毒に活用されてきました。

しかし、従来の竹炭や木炭にはヒ素や鉛などの重金属も含まれることが多くありました。さらに腎機能の低下した場合に摂取制限される、カリウムやリンを多く含む特徴があるのです。残念ながら、これらの不純元素は、原材料の生育環境や採取時期によって変化します。つねに同じ品質の吸着炭を安定的に製造するのは困難である。そう結論づけた大きな理由です。

そこでダステックでは、医薬品や食品に使われる「高純度結晶セルロース」を素材にして、薬品賦活や水蒸気賦活といった技術を使用しない特殊製法で炭化する技術「非賦活炭化法」を開発。

この新技術によって、不純元素の極めて少ないダイエタリーカーボン「純炭」を常に同じ品質で製造することが可能となったのです。

厳然なエビデンスに裏打ちされた新機能も。

じつは吸着炭は、材料や焼成方法によって吸着特性も変わってきます。ダイエタリーカーボン「純炭」は、腸内で生成する二次胆汁酸、インドール化合物、アンモニアに加えて、近年注目されている食事由来AGEをターゲットとして開発しました。もちろん食品として利用するには、安全性や品質管理が重要であると考えています。ダイエタリーカーボン「純炭」の場合、変異原性試験、急性毒性試験、28日間連続投与毒性試験はもちろん、発がん性があるとされるベンゾピレン、放射性物質、重金属、大腸菌、一般生菌の検査をおこなっています。

キレートも「出す」技術のひとつです。

キレートは、酸化ストレスの原因となる金属イオンをつかまえる化合物です。がん、感染症、炎症など医学の現場でダステックのキレート技術が研究されています。